2021年2月27日(土)
来月への活力をいただきました(^^)

一昨日昨日今日と、前後にわたりまして誕生日のお祝いにいらして下さました方々、お祝いのご連絡やプレゼントを下さりました方々、このご時世の中、本当にありがとうございましたm(_)m皆様のお気持ちが本当に嬉しかったですし、温かさを感じさせていただきました・・・
ご存じのように現在は緊急事態宣言下という事で営業できる時間帯も限られておりますので、苦肉の策と致しましてランチ営業からほぼ通しでの時短営業とさせていただきましたが、昼飲みは慣れない事もあって思った以上に効くもので(^^;)最近酒量が減っているせいもありましてダメージが大きかった(><)まぁこんな事態時でしかあり得ない貴重な体験をさせていただきました(^^;)
ランチ営業で知り合わせていただきましたお客様からもお祝いしていただきまして、非常時ではありながらもこういう嬉しい事もあるんだなぁと実感させていただきました(^^)BM17年目にして初めて実施致しました、というか実施せざるを得なかったランチ営業も、10か月を迎えようとしております。今となりましては、多くの新たなお客様と知り合わせていただきましてやって良かったなと思える毎日です(^^)
そう考えてみますと・・・なんだかんだと新型コロナウイルス感染症の話題一色で暗い状況となっているような気が致しておりましたが・・・幸せに過ごさせていただいているなと!売り上げは比べるべくもありませんが、こうして新しいお客様達とも知り合えまして、人の温かみを実感できている!これは何にも代えがたい事です。
でも来年は、皆様と笑顔を見せ合いながら、大いに語り合い、飲み合いたいものですね!手洗いうがい、アルコール消毒、アクリル板はまだいいですが、マスクはいけません。。。やっぱり人と人は、顔を見せ合って語り合わなければ!覆面レスラーじゃあるまいし、四六時中マスクを着けていなければいけないような世の中は嫌ですね。
半年以上が経過してから、ようやく今のようにランチにお客様が定着していらしていただけるようになったのも、これは従業員の力がほぼ100%なのですが、新型コロナウイルス禍でありながら、アクリル板とマスク姿を通してもお客様とのコミュニケーションを重ねてきたからだと思います。短い時間、少ない会話の中でも、心を通い合わせられた事、それがリピートに繋がってくれたのだと。ただご飯をご提供しているわけではありません。そこには人と人との空間があるのです。
そういう毎日の積み重ねが、誕生日ですとか周年ですとかで集大成として感じられるのです。ですから今年は嬉しさひとしおでした・・・僕のお祝いをして下さったとかよりも、皆さんにまだそういう心の余裕があった事、これが嬉しかったですし良かったなぁと(^^)僕も見習って大事にしていかなければなりません!
まぁおかげさまで久しぶりにダウンするほどお酒をいただきまして(^^;)来月からへの活力も頂戴致しました!受けた恩は返さねばなりません(^^)今度は僕が心の余裕を忘れずに、何かしらの形でいつでも皆様のお役に少しでも立てるよう心身を磨いておきます!とりあえず3月初日、月曜日のランチから!頑張ります!(^^)

2021年2月22日(月)
休日の狭間

日本のイタリアンレストランやカフェ、ファミリーレストランなどでパスタ料理を注文致しますと、ほとんどの場合フォークと共にスプーンが配膳されます。そして、スプーンが配膳される事で、スプーンの上でパスタをフォークでクルクルと巻き、口に運ぶというのが一般的だと思っている方も多いのではないでしょうか?
BMでも、夜営業はもちろんの事、ランチ営業でもグランドメニューで、「野菜たっぷりの自家製ミートソーススパゲッティ」をお出ししておりますが、やっぱりフォークと共にスプーンを配膳致します。そして食べ終えられてお皿をお下げする際に、スプーンを使われたかどうかを見てみますと・・・やっぱりお使いになられている場合が多いと思われます。
一方で、テレビの旅番組などでイタリアの外食風景や食卓の様子を目に致しますと、パスタはフォークのみで食べておりまして、スプーンを使っている光景は見た事がありません。パスタ料理といえば、もちろんイタリアが本場。そのイタリアではスプーンが使われていないというのに、何故日本ではパスタを食べる時にスプーンを使うのでしょうか??料理研究家の見解を聞いてみますと・・・
確かにイタリアでは、フォークでパスタをクルクルと巻き、口に運んで食べる、つまりフォークだけでパスタを食べるのが一般的なのだそうです。まだフォークの扱いに慣れておらず、パスタをうまく巻き取れない幼児期の子供が補助的にスプーンを使うものなのだと。そう聞きますと、日本人はイタリアの子供のようにフォークの扱いが下手だと言われているような気が致しますが(^^;)
この料理研究家の見解ですと、「日本人がパスタを食べる際にスプーンを使うのは、スプーンの上でパスタをフォークで巻くと、丁度良い麺量の調整がしやすく、口に入れやすい量に巻き取りやすくなるからです。日本人にとって、パスタは洋食であり、フォークとスプーンを使うのは洋食を食べる時にナイフとフォークを持つ感覚と同じなのだと思います」と。
更に、「麺料理はもちろん日本にもたくさんありますが、本格的なパスタ料理としていただく場合、少しでも上品に美しく食べたいという感覚が、スプーンを添えて巻き取るしぐさになったようです。また、スプーンのカーブが丁度良く、巻き終わりの麺をひとまとまりにしてくれるので口に入れやすく、口の周りを汚す心配が減って安心だという女性心理もあり、特に女性がスプーンを使う事が多いと思います」という事です。
なるほどこの見解には納得・・・僕もパスタを食べる時、家ではフォークしか使いませんが、外食ですと口に回りが汚れたりするのが嫌なのでスプーンの上で巻いてひとまとまりにして食べますからね。その方が上品に見えるというのも分かります。きっとイタリアでは、パスタ料理というのは日常料理でありましてそんなに上品に食べるというものではないのでしょうね。日本ではパスタは具材によりましては高級料理になり得ますが。
では、いつからどのような経緯でパスタを食べる際に日本ではスプーンが使われるようになったのかといいますと、前述の料理研究家によれば・・・「諸説あるのですが、1990年代のいわゆる『イタ飯ブーム』が影響しているのではないかと。東京の六本木や青山などの‘お洒落スポット’に格式ばらないイタリアンのお店が次々とオープン致しまして、盛んに雑誌やテレビが取り上げるようになり、デートスポットとして注目され、挙って若い男女が押し寄せた頃です」との事です。
懐かしいですねぇ『イタ飯ブーム』(^^;)あったなぁそんな時期が・・・。トレンディードラマ全盛期でありました当時の『イタ飯』という言葉には、とても粋な意味合いがありました。肩肘張らずに気の利いた食事に誘う言葉でありまして、マナーや厳格な決まりにとらわれない雰囲気で、お洒落に食事が楽しめる事も魅力となりまして、スプーンを使ってパスタを食べる女性の姿が美しい所作に映っていたのだと。
むしろ当時は、「パスタはスプーンを使って食べるとお洒落に見える」としまして、あえてスプーンを使う食べ方を身に付けたものです。僕も20代でしたが確かそんな感じだったと記憶しております(^^;)店側も、デートの時にパスタが食べにくい料理とならないよう、女性にはスプーンを供する配慮をしておりました。これらは日本独自の風潮でありまして、バブル期の日本が生み出した1つの文化ではないかと思われます。
‘バブル期が生み出した日本の文化’という説と比べますとあまり夢のない説なのですが・・・スプーンが、「たらこスパゲッティ」を作るための調理道具だったという説もあります。東京・渋谷などにありますスパゲッティ専門店の「たらこスパゲッティ」は、器にほぐしたたらことバターなどをあからじめ入れておき、そこに茹でたスパゲッティを投入し、スプーンとフォークで和えて作るもので、そのスプーンとフォークをそのまま皿の縁に添えたため、そのスタイルを他店も真似をして、本来パスタを食べるのに必要ではないのにスプーンが広まっていったという説です。
さすがにこの店のスタイルが日本中に広まっていったというのは無理があるような気が致しますが、、、如何なる理由であれ、時々インターネット上などで、「パスタを食べるのにスプーンは必要か、不要か」という事が議論になっているのは事実です。こうした白黒はっきりとさせようとする議論は、不毛なのでしょうか?これにつきましては、前述の料理研究家が良い事を述べておりますのでお書きしたいと思います。
「不毛だと思います。なぜならば、テーブルマナーは1つの目安に過ぎません。料理自体が国の壁を越え、様々な融合が進んでおります。フレンチでも、和の技法や食材を用いておりまして、箸で供される事もあります。日本酒をワイングラスで出したり、スープを日本の茶碗や塗り物で出したりする事もあり、その場合はスプーンを使いません。料理や食事には、『楽しむ』という目的があり、新しい食べ方や使い方、調理法を生み出して進化していくものです。伝統的な食べ方にばかりこだわるのは無意味ではないでしょうか?スプーンやフォークなどの道具は、食べやすくするためであり、イタリアでは昔はパスタを手づかみで食べていたぐらいだそうですから、少なくとも、日本にいる時は日本人の感覚の中で、周囲に不快感を与えない食べ方を心掛けたら良いのではないでしょうか」と。
その通りだと思いますね!きっぱりしておりましてこの料理研究家の最後のまとめは秀逸だと思います。食事は、『楽しむ事』が1番大事です(^^)せっかくの苦心を重ねた料理でも、楽しく食べられなければ美味しくは感じられないのですから。日本人は、パスタを食べる際にスプーンを使う人が多い、その事実は、それでいい、別にどちらでもいい、場を損なわず食べやすければ、という事です。それよりも、バブル期創生の文化が未だに根付いているというのが凄い・・・(^^;)
さて、日曜日と祝日の狭間でありました今日は、これまでランチを支えて下さいましたOLさんの転職祝い昼飲み会という事で、ランチから夜まで通し営業の予定を組んでおりました!それに合わせまして、池さんやカズさん、女医Nさんなどがご予約を入れて下さいまして!昼間から夜まで楽しい1日となってくれました(^^)明日はお休みという事で、僕も結構お酒を頂戴致しまして(^^;)OLさん達とは今後中々お会いできなくなってしまうだろうからと、従業員もほぼフル参戦しておりました(^^)ランチ営業を始めたからこそ知り合えた子達、BMはいつでもここに在りますから、またお会いできる日を願って!幸あれ(^^)

2021年2月18日(木)
ワクチン接種後の行動はどう変わる?

新型コロナウイルス感染症のパンデミックが始まってから、早いもので約1年が経過致しました。世界の死亡者が240万人超、、、アメリカ国内だけで50万人弱という驚異的な数字に達してしまっている中、、、希望をもたらしてくれるのは・・・記録的な速さで開発されました複数のワクチンです!
日本でも遂に、というかようやく、、、昨日から医療従事者を皮切りにワクチン接種が始まりましたが、ワクチン接種を受けた人の数が世界では日に日に増え続ける中、ワクチンを打ちますと日々の暮らしぶりがどう変わるのか、果たして新型コロナウイルス禍前の生活様式に戻れるのかにつきまして、疑問や期待を持っている人も少なくないでしょう。
屋内で友人達と会ったり、マスクを着けずに買い物をしたり、大人数でご飯を食べたりお酒を飲んだりといった、これまで危険とされていた行動は、ワクチン接種を受ければ安全になるのでしょうか?スポーツイベントやライブ会場に人数制限なくマスクを着けずに入れるようにもなるのでしょうか?ここでは、ワクチン接種後の一般的な行動におけますリスクにつきまして、専門家の意見をいくつかご紹介したいと思います。
現在、昨日日本でも接種されましたファイザー/ビオンテック社製ワクチン、及びモデルナ社製ワクチンのmRNAワクチンは、3~4週間の間隔を空けて2回の接種を行います。新型コロナウイルス感染症に対する最大レベルの防御力が達成されるまでには、2度目の接種から1~2週間かかります。これらのワクチンの臨床試験では、それぞれ約95%の発症予防効果が確認されております。
これまでのところ、どのワクチンも、重症化・入院・死亡に対して非常に高い防御力を発揮しておりますが、ただし現時点では、ワクチンを完全に接種した後で免疫力がどのくらいの期間持続するかは不明でありまして、その答えを明らかにするには時を待つしかありません。新型コロナウイルス感染症のワクチンは今後、インフルエンザと同じように年に1度の予防接種として受ける事になる可能性もあります。そしてその効果の持続期間は、1年より短いかもしれないし長いかもしれないのです。
では、ワクチン接種を受けた人達が集まるのは安全なのか?といいますと・・・ある専門家によれば、「ワクチン接種を受けた人達が集まってよいかどうかを判断するのに必要なのは、簡単な計算である」と言っております。この計算で今考慮すべきは、参加者1人1人が新型コロナウイルス感染症にさらされる可能性でありまして、その人がワクチン接種を受けたかどうかは関係ないと。何故なら、例えワクチン接種を受けた人でも、感染する可能性が多少はあるからだと。
時間が経つにつれて、集団の中でより多くの人がワクチン接種を受けまして、感染者が減少を続けていけば・・・ワクチン接種を受けた人達が集まる事は‘安全な行動’となりまして、その後も安全性は増していく事が考えられます。ですが現時点では、安全を図るという意味でワクチンがより広範囲に行き渡るまで今しばらくの間、できる限り社会的距離を保つ対策を続ける事が的策であると。
則ち、今しばらくの間は、大勢で集まるのを避け、マスクを着用し、相手から十分な距離を取るというガイドラインに従う事を進言しております。その理由の1つに、まだ発見されていない新たな変異株に対しまして、ワクチンがどの程度の効果を発揮するかが未知数だからだと。現在の新型コロナウイルス感染症の流行が拡大するほど、変異株が発生する可能性は高まるのだそうです。そして、ワクチンが効かない新たな変異株がいつ出現するかを予想する事はできないと・・・
まだ承認されておりませんノババックス社製のワクチンは、南アフリカで発見されましてその後他国にも広まりました変異株に対しまして、有効率が89.3%から49.4%へと大幅に低下致しました。。。ファイザー/ビオンテック社とモデルナ社は、イギリスで最初に発見されました感染力の高い変異株に対しまして、それぞれのワクチンがどの程度効果を発揮するかにつきまして、現在もテストを進めているのだそうです。
少なくとも当面の間は、誰もがマスクを着用する必要があるという点におきまして、専門家の意見は一致しております。ワクチンを接種した人かどうかは他の人からは分からず、そのせいで混乱した状況を招くかもしれません。また、ワクチンに対する免疫反応は、人によって異なる可能性があります。
つまり、100人にワクチンを接種したとしても、ワクチンに対する反応のレベルは人によって様々なので、自分の体を守れるだけの反応が起こらない人もいるかもしれないという事なのです。自分の体がワクチンに対してどのように反応したかを知るすべはなく、マスクは依然として体を守る手段の1つになります。更には、ワクチン接種を受けた人はウイルスをどの程度他人に感染させ得るのかという、まだ答えの分からない課題も残っているのです。
多くの人が現在、遠くに住んでいる親戚や友人と直接顔を合わせたのはもう何か月も前・・・という状態にあると思われますが、‘ワクチン接種を受ければ、世界中を旅するのが安全になる’というわけではないのです。最終的には、人々が何に安心感を得るかという問題になるのだと思いますが、忘れてはならないのは・・・現状、新規変異株がいつどこで発生するのか、そしてワクチン接種を受けた人達に防御力があるのかどうかを予測はできない、という事です。
集約すれば・・・『ワクチン接種を受ければ、その場で無敵の盾を手に入れられるわけではない』という事。専門家は、「そう遠くないうちに、ワクチンを接種した人同士が少人数で集まるのは安全に感じられるようになるものの、飛行機での移動はまた別の話だ」と述べております。空港や飛行機の機内には誰がいるか分かりません。安心して飛行機で移動できるようになるのは、もう少し先の話だという事です。
こうお書きしておりますと、気楽に過ごしておりました2019年の世界はもはや遠い記憶のように感じられるかもしれませんが、ワクチン接種が進行している事を考えれば、レストランでの食事・通学通勤・友人とのカラオケ・飲み会などといった普通の生活の一端は、少しづつ手の届くものになっていくと思われます!
恐らくは、集団免疫を獲得するまでの途上でも、普通の生活が戻って来る兆しは感じられるのではないかと。そして段階的な移行を経て、パンデミック前の時代に戻っていくと思われる、と専門家は分析しております。そのための最初のステップが、ワクチン接種によって感染者・入院者・死者の数を減らし、徹底した接触者追跡を効果的に実施できるようにする事だと。
現在までのところ、ワクチンを接種した人は世界中で1億700万人以上に上ります。アメリカでは、人口の約3%がワクチン接種を完全に済ませております。現在のペースで進めた場合、9月中旬までにはアメリカの人口の70%が、少なくとも部分的にワクチン接種を受ける事になると推定されます。研究者によりますと、集団免疫を確立するには人口の75~80%の人がワクチン接種を受ける必要があると言います。
これから、創造的な流通・製造計画によりまして、ワクチン接種のスピードが上がる事も期待されます。ワクチンは、打てばどこへでも出掛けられるようになるような魔法のチケットではありません。ですが、ワクチンのおかげで人々には希望が見え、リスクを減らして会いたい人達のもとへ早く行けるようになる手段を手にする事ができるでしょう!新型コロナウイルス感染症を終息させる希望が見えて参りました(^^)あとしばらくの辛抱です・・・ワクチン接種が本格化し、長いトンネルの終わりが少しづつ見え始めているのです!頑張りましょう(^^)

2021年2月17日(水)
ACE IN THE HOLEとなり得るのか??

遂に!新型コロナウイルス感染症のワクチン接種が日本国内で始まりました!第1例目の接種は、東京都目黒区の国立病院機構東京医療センターで行われまして、医師にアメリカ・ファイザー/ビオンテック社製ワクチンが打たれました。
政府は国立病院機構の施設など、まず全国100か所の病院で同意を得ました医療従事者4万人に先行接種致しまして、安全性を確かめる方針であります。新型コロナウイルス感染症流行終息へ向けましてのリーサルウェポン、ACE IN THE HOLEと致しましてワクチンの効果に期待が高まります!
始まってとはいえ、日本は世界的にみましてかなり遅かった(**)世界では少なくとも、80か国が日本に先行してワクチン接種を始めておりまして、欧米に比べて2か月遅れのスタートとなりました。。。厚生労働省が、海外だけでなく国内臨床試験の実施を求めた事が主な理由だそうです。
世界で最もワクチン接種が早かった国はイギリスでありまして、昨年12月前半から接種を開始しておりました。これは日本には中々入ってこなかった情報ですね。メディアでも大きく報道はされておりませんでしたから、ある程度の報道規制がかけられていたのかもしれません。
G7でみますと、実は日本以外の6か国は全て昨年末に接種を始めていたのです。ワクチンは、遅きゃ遅いで誰が悪いんだという話になり、早きゃ早いで本当に大丈夫なのか?と言われる。ワクチンに100点はありません。そもそも医療行為そのものに100点はないのですから、今は遂に日本でもワクチン接種が開始された事を素直に喜びましょう(^^)
ワクチンの投与の回数は、国ごとに大きく幅があります。イギリス・オックスフォード大学が公表しておりますデータによりますと、世界中で投与されましたワクチンは約1億7794万回となっております。最多はアメリカの約5288万回でありまして、全体の約3割を占めております。続いて中国が約4052万回、イギリスが約1584万回、インドが約829万回となっております。
この数字を見ますと、日本は相当遅れているんだなぁと思わざるを得ません。。。しかし、アメリカは約5288万回もワクチンを投与しているのに未だ新型コロナウイルス禍真っ只中という事は、ワクチンを投与すればすぐに終息へ向かうと安易に考えるのは間違えているのかもしれませんね(**)
1例目の接種となります様子は、報道陣に公開されました。テレビでご覧になられた方も多いでしょう。国立病院機構東京医療センターで、医師3人、看護師5人、検査技師2人、事務員2人の計12人が接種に臨みました。注射方法は、インフルエンザワクチンで行われます皮下注射とは異なりまして、皮下脂肪より奥の筋肉に打ちます筋肉注射で、ワクチンの入った注射器の針が上腕部に刺されました。
急激なアレルギー反応などに備えまして、接種されました人達は15分ほど椅子などに座って休憩しておりました。記念すべき?勇気ある?国内第1号となりました国立病院機構東京医療センター院長はインタビューに答えまして、「ワクチンは新型コロナウイルス感染症対策で重要な位置づけで、院長として率先して受けた。受けて30分以上になるが痛みは無い」と感想を述べておりました。
同センターには、16日の夕方に1170人分のワクチンが搬入されまして、この先行接種では希望しました800人が接種予定なのだそうです。ワクチンは、3週間間隔で2回接種する事が必要でありまして、同センターでは1回目の接種を17日から3月10日、2回目は3月11~31日に行う予定だそうです。
今回投与されましたファイザー/ビオンテック社製ワクチンをめぐりましては、海外で約4万4000人が参加しました臨床試験(治験)で、95%の有効性があったと報告されております。日本では、160人を対象にした治験で、感染防御に働きます「中和抗体」の値が上昇した事なども踏まえ、厚生労働省が14日に特例承認致しました。
政府は、来月中旬を目途に残る約370万人の医療従事者への接種体制を整備し、4月からは高齢者約3600万人を対象に接種を始めたいとしておりますが、世論調査によりますと、「当面ワクチン接種を受ける気はない」と答えている方が未だ40%近くにも上りまして、、、「すぐにワクチン接種を受けたい」の約30%を上回っております。
「様子を見てからワクチン接種を受けたい」が30%近くに上るのは、新しい物事を受け入れるのに慎重な気質を持ちます日本人らしいなぁと思いまして分かるのですが、それにしても40%近くの方が受ける気がないとは。。。この驚異的な速さで、ここまでの効力を持つワクチンが開発されました過程には、様々な分野の方々の弛まぬ努力があったおかげだと思われます。このワクチンが、受ける気がないという方達の考えを覆してしまうような!新型コロナウイルス感染症、そして感染防止へ取り組む方々への‘ACE IN THE HOLE’となりますように!

2021年2月16日(火)
子供を守る地震への備え

13日夜遅く、福島県沖を震源として起こりましたマグニチュード7.3の地震は、福島県と宮城県での震度6強をはじめとしまして、広範囲にわたります日本各地に激しい揺れをもたらしました。僕はその時宮崎県におりましたので体感しなかったのですが、皆さん軒並み「あれは震度4どころじゃなかった・・・」と声を揃えておっしゃっておられましたね。
福島県沖では、その後も地震が相次いでいるという事で、、、気象庁は今後1週間程度は最大震度6強程度の揺れを伴う地震に注意するよう呼び掛けております。東日本大震災を経験していない下の娘は、初めての大きな地震にビックリしてすっかり臆病になってしまいました(**)特にあの緊急地震速報の音が怖いらしいんですよね。。。でもそれは分かる気がする、あの音トラウマになりかねませんから(**)
我が家以外でも、小さいお子さんがいるご家庭など、災害への備えに戸惑う方もいらっしゃる事でしょう。そこで今日は、子供の背景ごとに災害への備えについて書かれましたコラムを引用致しまして、今見直しておきたい、いざという時のための「子供を守る地震への備え」という事をご紹介したいと思います。少しでも参考になりましたら嬉しく思うのですが・・・
{全ての子供がいる家庭で共通する備え}
1.母子手帳の写しを取っておく~母子手帳には、予防接種歴や成長発達などの記録が詰まっております。避難時に持ち出せればベストですが、急いで避難する時などそれができない場合もあります。なので、あらかじめスマートフォンで写真を撮っておくとよいと。更に言えば、停電に備えて紙のコピーもあるとよいと。特に、出産の状態・乳幼児発育曲線・予防接種の記録、のページの写しを取って置き、お薬手帳をいつものカバンや災害時に持ち出すカバンに入れておく事がお薦めされるのだそうです。
2.新型コロナウイルス禍での避難の仕方~現在、新型コロナウイルス感染症の影響で強力な感染症対策が取られております。そして感染症対策下におきましては、‘分散避難’が原則となります。すなわち、安全な場所にいる人まで避難所に行く必要はない事、親戚や知人宅など安全な場所への避難も検討する事。避難所へ行く際には、マスク・消毒液・体温計を携行する事。
3.自宅避難で起こりやすいトラブルとは~まず第一に注意しなければいけないのは・・・やけどや溺水などの家庭内の事故、だそうです。子供は溺れる時は声を出さないので気づかない事が多いので、浴槽の湯は抜いておく、ドラム式洗濯機にチャイルドロックをしっかりかけておく、更に、ベランダには足場になる物を置かないなど、家庭内で起こりやすい事故を防ぐ事。
4.子供自身が防災準備に参加する~災害に備える準備は、保護者が中心になって行う事になりますが、小学生以上の子供がいる場合には子供も準備に参加するとよいと。子供に準備を手伝ってもらう過程で、何故その物品が必要なのかを子供自身が理解できれば、災害が起きた時に物品の場所を子供自身も把握でき、納得して行動できるのだと。テントを持っている家庭では、実際にテントを張ってみる事で避難生活をイメージさせたり、停電時の対処の仕方を考えさせるのもよいでしょうと。
5.断水の際の子供のケアについて~今はSNSやインターネットが発達しておりますので、調べますと例えば少量の水で体をきれいに拭く方法だとか、おむつかぶれを防ぐ方法だとか、あらゆる情報・対処法が調べられますので一度目を通しておくとよいと。「災害に備えてお風呂に水をためておく」行為は、子供の溺水の危険も伴ってしまいますので、浴槽の代わりにペットボトルやタンクに水を溜めておくとよいと。
{赤ちゃんがいる家庭での備え}
まだ授乳が必要な赤ちゃんがいる場合には、色々な物品の備えが必要となります。おむつ・離乳食・おしり拭き・ガーゼ・授乳用ケープ・抱っこひも・おもちゃ・皿やコップ、などなど。災害時の授乳につきましては、母乳栄養児とミルク栄養児でそれぞれ注意点があるので一度調べておくとよいと。
{医療的ケア児の災害への備え}
在宅医療の子供にとりましても、事前の準備は大切な事であります。いざという時には、ヘルプカードなるものが便利だと。これは、家族の連絡先・お薬情報・疾患名・薬の保管方法・緊急時の配慮を記したカードでありまして、子供の病気を理解してもらうためのものです。人工呼吸器や吸引器などを使用している場合には電源の確保が課題となりますし、在宅人工呼吸器を使用している方は、アンビューバックの使い方に慣れておくとよいと。
{アレルギー等慢性疾患のある子供の災害への備え}
日本小児アレルギー学会では、災害時の子供のアレルギー疾患対応パンフレットを出しておりますので、疾患のある子供をお持ちの両親は必ずチェックを。避難所では子供のアレルギーが気になって肩身の狭い思いをしてしまう親がいるかもしれませんが、アレルギーは決して甘えではありません!子供を守るために、親が堂々と対策を取るべきなのです。
{発達障害のある子供の災害への備え}
災害時には、普段の生活と大きく環境が変わりますので、大人になっても避難はストレスがかかるものです。発達障害がある子供は、周囲の子供よりも変化に対応する事が苦手な事が少なくありません。このような場合、伝え方や接し方を工夫する事で本人のストレスを軽減できます!絵や写真を用いたり、ノートに書いて伝える事も有効です。
ここまでざっと一気に、子供の背景ごとに災害に備える準備の話をして参りました。今回の地震が、10年前の東日本大震災の余震であると知りまして、改めて10年前の大震災の恐ろしさが思い出されます・・・津波によりまして、この世の光景ではない、まるで映画のようになってしまった街の様子がしっかりと映し出されておりましたからね。。。まだまだ余震には警戒が必要です(><)東北をはじめ、被害に遭われた方にお見舞いを申し上げると共に、先人が話しておりました備えの大切さの経験を生かさなければと思います!

2021年2月15日(月)
まだお気をつけを

先週土曜日はお休みをいただきましてm(_)m1泊2日で宮崎県へ次なる事業へ向けての研修に行って参りました。今回は、主に仕入れ先へのご挨拶を兼ねての市場調査だったのですが、こちらの話は皆様にお伝えできる日が来た時に改めてご報告させていただきます!初めての男2人旅・・・仕事とはいえあまり経験したくないものでしたね(^^;)
それよりも、無事打ち合わせを終えてホテルへ戻っていた時に、家から電話がありまして内容を聞いてビックリ!福島県・宮城県で震度6強の地震が発生し、横浜も相当揺れたと。。。下の娘は電話口で怖がって泣いておりました。普段クールな上の娘からも、外出先で地震に遭って怖かったと電話が入りましたからね、慌ててテレビを点けますと、確かに地震のニュース一色。横浜は震度4と出ておりましたが、体験的には震度4どころではなかったそうです。
震源地は福島県沖で、震源の深さは55キロメートル、地震の規模を示しますマグニチュードは、当初7.1と発表されておりましたが後に7.3と訂正されました。7.3って・・・すごい規模じゃないですか(++)横浜の知り合いからも連絡が来ましたが、みんな「あれは震度4どころじゃなかった」と言っておりました。最初に縦揺れを感じた後、相当長い横揺れが続いたそうですしね。。。
日本で震度6強以上を観測しましたのは、2019年6月18日に山形県沖で発生致しました地震以来の事だとか。この規模の大地震となりますと、東日本大震災の光景が蘇りましてやはり津波の到来が心配されますが、すぐにニュースで「この地震により、日本の沿岸では若干の海面変動があるかもしれませんが、津波による被害の心配はありません」と流れていたので安心致しました。
でも、両親のいる本牧地域は停電になっていると聞きました(**)震源地は福島県だというのに、横浜にまで影響が出てしまうものなのですね・・・BMに被害が出ていないかも心配になりましたが、東日本大震災の時でもお皿1枚、グラス1個も被害が出ませんでしたのでまぁ大丈夫かなと。BMは、戸棚やグラス置き場など、意外と耐震対策が施されているのです(^^)
震源地が福島県となりますと、津波の次に頭に浮かびまして心配になるのが・・・原発ですね。しかしこれまた早くにニュースで、「東京電力によりますと、揺れが大きかったために現場のパトロールを実施しておりますが、今のところ福島第一原発と福島第二原発に新たな異常は無いとの事です」と流れておりましたのでこちらも安心致しました。もう津波や原発による被害はまっぴらごめんですからね。。。
しかし、余震にはくれぐれも気をつけるように散々ニュースで呼び掛けられております。東日本大震災の時は、マグニチュード7.3の地震が前震で、本震はその50時間後にやって来た、とも言われております。ちなみに東日本大震災のマグニチュードは9.0でしたからね(**)今回もその余震ではないかとみられておりまして、その余震である今回の地震の余震も起こる可能性があるというのです。気象庁によりますと、1週間ほどは同程度の揺れの余震に警戒が必要だとか。
そして一夜明けますと、やはり専門家とやらが、「巨大地震連動発生への警戒が必要だ!」と騒ぎだしました。。。地震学が専門の某大学特任教授はテレビで、「今回の地震は、東日本大震災の余震ですが、震源地は福島県沖である。東日本大震災の際の震源地であります宮城県三陸沖からはかなり外れている。つまり、本震を抑えていた‘留め金’が外れ、地震の力が外側に向き始めたと考えられるのではないか」というような事を語っておりました。
更に、「地下ではプレート同士が押し合い、バランスを保っている。しかし、1か所で‘留め金’が外れてバランスが崩れると、巨大地震も連動する恐れがある。これまで東北沖で起きていた揺れが、関東や中部、更には南海沖にまで波及する可能性も視野に入れておかなければならない」とも。確かにそうなのかもしれませんが、嫌な事簡単に言いますよねぇ。。。
でも面白い事に最後にちゃんと、「今の地震学では、連動地震がいつ起こるかの正確な予測は不可能であります。明日起きるかもしれないし、数十年後に起きるかもしれない。ですから今は、危険な状態がしばらくの間続く事を意識して頭に入れておいて、まさかの事態に備える事が大切です」とまとめておりました。分らないという事をちゃんと認めただけこの教授は偉いなと(^^;)
日本列島は、いくつものプレートの境上にありまして、いつ巨大地震が起きてもおかしくない事は理解しております。そして、東日本大震災の直前に、今回と同程度の地震が起きている事が指摘されている事も知っております。そんな日本に我々は住んでいるのですから、日頃から‘備えあれば患いなし’で、懐中電灯や非常食の常備など、常に非難の準備をしておき防災と減災、いずれも進めておく必要があるでしょう!地震は忘れた頃にやって来ます。人間にとって10年は長いですが、地球の地殻変動からみれば一瞬の事なのですから・・・常に心に留めておきましょう。
BMに行ってみますと、物損の被害は全くありませんでした。でもランチ営業ではやはり従業員とお客様が地震の話で盛り上がっておりました。池さん・ゴージャス☆ちゃん、0ちゃん2名様などは昼飲みを兼ねていらしてくれまして、昼<ズブロッカ>祭りもしてしまいました(^^;)今日からの日替わりメニューは、「五目チャーハン&自家製水餃子」です!寒いので温まっていただこうと(^^)従業員手作りでご好評をいただいております「水餃子」、ランチでお出しするのは初めてですがずっとご好評をいただいている一品です!数量限定ですのでお早めにお召し上がり下さいませ!
最後に、大事な事を思い出しました!体験した人から語り継がれる言葉、阪神淡路大震災・東日本大震災を体験された方から伺いました言葉で共通の、『寝る時に枕元に備えておくと助かる物、おかないと本当に不便なもの ベスト3』、懐中電灯・眼鏡、ここまでは簡単に分るでしょうが、1番無いと不便を感じたと皆さん共通しておっしゃられていたのが・・・スリッパでした。家の中を歩き回る時、外に避難する時、枕元にスリッパを用意しておくと本当に便利なのだそうです。言われてみれば十二分に分かる気がしますが、言われなければ意外と気づかず用意しないですよね。よろしければ参考にして下さいませ!

2021年2月10日(水)
出だしは良し

もうすぐ・・・バレンタインデーじゃないですか!?新型コロナウイルス禍で日々仕込みや考える事が多くて、バレンタインデーどころか自分の誕生日にも気が回っておりませんでしたが、、、今年も毎年のように鬼嫁が1番手でチョコレートをくださいまして!「そうだ・・・もうすぐバレンタインデーなんだな」と意識致しました。鬼嫁、毎年義理堅く本当にありがとうございますm(_)m従業員から大八さんへは次回お会いできました際に(^^)
ちなみに、お客様と会話を交えながら近い形で接客させていただくバーテンダーという仕事をしておりまして、「バレンタインデーにチョコレートを二桁貰えないようではバーテンダー失格である!」なんて言って毎年自分に意味なくノルマ?を課しておりますが(^^;)今年は例外としてその宣言撤回させていただこうかと・・・(^^;)頼みのお店のママさんや女の子達が出勤しておりませんし、BMも今週土曜日は研修のためお休みをいただくもので。バレンタインデー当日が日曜日でもありますしね。
バレンタインデーの起源には、2つの説が唱えられております。1つ目は、古代ローマで2月15日に農作物の豊作を願って執り行われておりましたルペルカリア祭り。2つ目は、キリスト教の司祭ウァレンティヌスの処刑の日。どちらかといえばこちらの説の方が良く知られておりますかね。それぞれ内容につきましては長くなるので省かせていただきますが、処刑後ウァレンティヌス司祭は‘聖バレンタイン’として恋人達を守るシンボルとなりまして、アイルランドの教会には聖バレンタイン像が飾られていたりします。
現在バレンタインデーには、日本ではチョコレート、欧米では何らかのプレゼントと一緒にバレンタインカードを渡す人が多いですが、初めてバレンタインデーにカードが渡されたのは今から約600年前の事なのだそうです。記録として残っている最古のバレンタインカードは、フランスの詩人・シャルル・ド・ヴァロワが、1415年2月14日に、イギリスの牢獄から自身の妻へ送った詩だとされております。ロマンティックな話ですねぇ(^^)世界的なグリーティングカードメーカー「Hallmark」によりますと、アメリカだけでみても現在は約1.5億枚ものバレンタインカードが毎年2月14日に交換されているのだそうです。
1850年代に、アメリカに「バレンタインデーはロマンティックなもの」として普及させましたのが、アーティストで実業家のエスター・ハウランドでした。「アメリカにおけるバレンタインの母」と呼ばれますハウランドは、イギリスで流行しておりましたグリーティングカードのデザインを取り入れまして、バレンタインカードとしてアメリカで販売致しました。このバレンタインカードのビジネスだけで、ハウランドは約1000万円(現在の約3億円にあたる価値)を儲けたのだとか!凄いですねハウランド(^^;)いつの時代にもこういった時代を先読みできる先駆者はいるものです・・・
チョコレートを渡すのはバレンタインデーの伝統でありますが、アメリカでは1700年代からバレンタインデーにチョコレートを渡す事が定番になったそうです。そんな中、チョコレートの詰め合わせが初めて取り入れられたのは、チョコレートを大衆化させた立役者とされますジョン・キャドバリーだそうです。キャドバリーは、1868年にバレンタインデー用のチョコレートの詰め合わせを販売し始めまして、これまたバレンタインカード同様大ヒットしたのだとか!ハウランドもキャドバリーも・・・目ざとい(^^;)
現代は趣向が変わってきておりまして、‘モノよりもエクスペリエンス(体験)にお金を使いたい’という人が多くなってきているのだそうです。その証拠にバレンタインデーでも、チョコレートや花、ジュエリーなどをプレゼントするのではなく、コンサートやアウトドアアクティビティなど、エクスペリエンスをプレゼントする事がトレンドになってきているのだそうです。そんな話は初めて聞きましたが・・・本当なんですかね??調査をしたところ、18歳から24歳までの45%、25歳から34歳までの40%がこの‘体験ギフト’をバレンタインデーのプレゼントとして贈る事を検討しているという結果が出ているというのですから本当なのでしょう。
まぁエクスペリエンスも悪くはありませんが、記念日には形に残るモノを互いの手から贈り合う、というのも大事だと思うんですけれどねぇ・・・古いんでしょうかそういった考え方が(^^;)今年は新型コロナウイルス禍で体験をするという事自体が難しくなっておりますが、事態が落ち着いたらこういった市場が更に盛り上がっていくのかもしれません。お菓子メーカーや花屋など、バレンタインデー特需を見込めていた業界にとりましては頭の痛いところでしょう。。。
この業界には頭が痛い調査結果データもあります(**)インテージが2月8日、全国の16歳から69歳の男女約2000人を対象にし、昨年と今年の調査結果を比較しました、バレンタインデーをテーマとした意識調査の結果を発表致しました。すると、新型コロナウイルス禍の影響を大きく受けました現在の社会や生活を反映しているかのような変化が、バレンタインデーに関しましても如実に現れたというのです。。。
まず大きく違ったのが、「本命チョコを用意するかどうか」という問い。「用意する」と答えた女性は、昨年の13.9%から今年は7.7%とほぼ半減したのだそうです。逆に、「チョコレートは何チョコも渡す予定無し」と答えた女性が、昨年の28.5%から今年は30.1%とわずかながら増えるという結果になったと。新型コロナウイルス禍で外出が減りまして、在宅勤務やオンライン授業が増えた事で、リアルに人に会う機会が減った事などによる意識の変化が影響しているのかもしれませんが、もう3人に1人は「チョコなんて誰にも渡さない」という時代になってきているのですね・・・(**)
「自分チョコ」、「友チョコ」、「世話チョコ」など、色々な形でのチョコレートの買い方があるようで(^^;)それぞれ昨年と比較してのデータが出ているのですがそこは割愛させていただきまして、僕が1番関係しているのが・・・近年減少していると言われております「義理チョコ」。「義理チョコ」を誰かにあげるという人は、昨年の9.6%から今年は9.9%とほぼ横ばいとなっておりますが、個数は昨年の7.9個から今年は5.9個と減少しております(><)今年も「義理チョコ」文化の衰退は進行しているようです。。。
新型コロナウイルス禍の影響で、「義理チョコ」文化は消滅の危機なのでしょうか・・・(・ ・?)「例年のバレンタインデーとの違いや、今年のバレンタインデーで意識している事」という調査では、・職場や取引先などへの義理チョコは控えようと思っている、・今年は友チョコを控えようと思っている、・義理チョコを控える分、大切な人へのプレゼントにはこだわりたいと思っている、などの意見がありました。「義理チョコ」に対する意識の変化は見て取れますね。
更に、新型コロナウイルス禍で感染リスクを避けるため、以下のような対策に関する意見もありました。・接触を避けるため直接渡さず、郵送やポスト投函を考えている、・例年お店で買っているが、今年はインターネットで購入しようと思っている、・離れて会えていない家族に、贈り物で気持ちを伝えたいと思っている、などなど。今の状況では正しい選択とはいえ、直接渡せなかったりお店で選んで買わないっていうのはなんだか寂しくも感じますね。。。
僕も含めまして男性陣は今年、『義理チョコの入手は困難である』と、考えていた方が良いのかもしれません(^^;)例え「義理チョコ」であれ、頭に入れておいてくれて買ってくれて渡してくれてと思うとやっぱり嬉しいものなのですがね(^^;)アフターコロナのバレンタインデーは、「友チョコ」や「義理チョコ」は減っていき、代わりにパートナーや家族などの身近な大切な存在へのチョコレートに力を入れる、更に言えば、若者はチョコレートなどの贈り物よりもデート機会としての使い方をするようになっていく、のかもしれません。鬼嫁、貴重な1個をありがとう!(^^)

2021年2月9日(火)
本能寺の変 考察

昨日は「本能寺の変」についてお書き致しましたが、NHK大河ドラマ「麒麟がくる」人気もありまして、今「本能寺の変」に関する研究が進んでいるといいます。そしてそれがあるコラムで、現代で起こっております企業のトップ解任劇に通じるとも捉えられておりまして、読んでみますとなるほど・・・と思わされます。
織田家のナンバー2でありました明智光秀は、新しい人事政策や信長の政策転換などで立場を追い詰められまして、謀反を企みます主君を家老の斎藤利三が強力に支援致しました。その構図が、現代の企業のトップ解任に通じる造反劇だというのです。それでは、このコラムで取り上げられております実例を挙げてご紹介したいと思います。
三越・岡田社長の解任劇(1982年)、関西電力・芦原名誉会長の退陣(1987年)、住友銀行・磯田会長の引退(1990年)、フジサンケイグループ・鹿内議長の追放(1992年)などなど・・・カリスマ的な経営者が、取締役会の緊急動議で失脚させられるケースは少なくありません。21世紀に入ってからも、百貨店業界の名物社長が、不本意な辞任を余儀なくされた事例がありました。ただ、解任を成功させるエンジン役は、根回しなどを担当する実務メンバーなのです。次期社長や解任動議の発案者ではなく、もっと下位の役職者らがカギを握っております。
三越・岡田社長の解任へ向けて最初に動いたのは、代表権を持つ常務だったとされております。住友銀行で部長会の意見を取りまとめ、‘磯田引退’へ当時の巽頭取の背中を押したのは、西川常務(後の頭取)だったと同氏が自著で述べております。これを見てみますと、トップとの人間関係が近すぎず、中堅層の考えも取り入れられる立ち位置の方が、組織の問題点や弱点が見えるという事なのかもしれません。
「本能寺の変」では、前述のように斎藤利三が実務を担いました。歴史研究家の話では、「利三は本能寺の変前夜の亀山城での謀議に参加し、先陣として本能寺を攻め、信長の供養という名目で寺社への献金を取り仕切った」と指摘しております。まさに、明智軍団のエンジン役と言えます。戦国時代に、優秀な腹心が主君の意思決定を左右するという例は少なくないのです。
最近研究が始まりました、「本能寺の変」の奇襲に参加した光秀の家臣が語ったとされる内容の「乙夜之書物」という史料が注目されております。それによりますと、亀山城での謀議では、主君の光秀が家臣の利三を待ちかね、到着しますとわざわざ手を取って出迎えたといいます。当日の襲撃も、実際の戦闘は利三らに任せ、本陣は京都南部に置いたとしております。詳細な分析はこれからだそうですが、光秀の利三への完全な信頼と、信長の手勢が少人数な事を把握している様子が読み取れるといいます。
それでも現代に生きます我々は、光秀の行動に不合理なものを感じてしまいます。このような時には、行動経済学的な視点を援用して考えてみるのも一法だと。440年前の出来事だけに、アカデミックな実証分析はできませんが、行動経済学の視点でみてみますと、光秀の思考法がうっすらと見えてくるかもしれないと。
近江・坂本城の本拠地を失っても、後で2か国を受け取れるならば、中央を離れても領地は大幅に増えます。それに拒否反応を示すのは、プロスペクト理論における損失回避の心理が働いたという可能性は残ると。後に秀吉が反転攻勢してきた時、利三は坂本城への撤退を進言しましたが、光秀は拒否したと言われております。
坂本城は当時、安土城に次ぐ名城でありまして、軍事的には利三案がベストであったと思われます。光秀は、京都の明け渡しは政治的に不利だと考えたのではないかと推察されますが、これは「本能寺の変」の時から積み上がっておりましたサンクコスト(埋没費用)にこだわり過ぎて、光秀が判断を誤ったのではないか?とされます。
行動経済学は、伝統的な経済学では説明しきれない、「人々が時には経済的に不合理な事も選択する」事を研究するために生み出されました。現代人の消費行動などを分析しますが、最近は応用分野が広がっているのだそうです。「経済学者たちの日米開戦」という本では、行動経済学の理論を用いて、太平洋戦争を決断した旧軍部ら指導者層の背景を立証しております。
このコラムでは、信長の第1のミスは・・・京都に要塞=居城を築かなかった事、としております。本能寺を取り囲まれました信長は、脱出もできず、戦闘は短時間に終了したというのが最近の学説であります。軍事的な拠点で抗戦すれば、違った展開もあり得たであろうと言われております。この教訓を生かしたのが、後の天下人となりました豊臣秀吉であると。光秀に勝利した後は、山崎城・妙顕寺城・聚楽第・伏見城と、晩年まで京都郊外か市中に堅固な城塞を保持したのです。
そして信長の最も大きなミスと致しまして・・・織田家の領国支配を規定する分国法を制定しなかった事、を挙げております。現代でいうところの、ガバナンス軽視であると。稲葉一鉄と明智光秀がヘッドハンティングを巡って争った一因は、織田家に規定が存在しなかったためとされます。戦国大名の武田氏や今川氏は、成文化した法律を定めましたが、織田家では信長自身が法の上の存在でありまして、これは終生変わらなかったのです。
しかしその結果は、信長の裁定や判断に幻滅し、不信感の増大から信長1人を倒せば良いといった考えを生じさせかねませんでした。明智光秀以外にも、荒木村重・松永久秀・別所長治・鈴木孫一・浅井長政など、統一事業を目指し信長が版図を拡大していった途上で、一旦は帰服しながら後に反旗を翻した武将は多いのです。この点を反省したのが徳川家康でした。家康は、大名だけでなく朝廷や公家らも法的に拘束する多くの「諸法度」を定め、約260年間続く徳川幕府の基礎を固めたのです。
なんだか、講釈の是非はともかくも、大きいところでは紛争地域や国同士、日本国内でありましても会社や店といったところまで、縦社会の人間関係につきまして考えさせられるところであります・・・僕も昔は信長だったなぁと思い返しまして(^^;)確かに反旗を翻されたりもしましたし(><)でもその経験があって今があるのも事実です。裏切りが日常茶飯事であったという戦国大名に、ガバナンスなんてものがあったのかどうかは知りませんが、ワンマン社長の解任劇に当てはまる事が、戦国時代なんてしょっちゅうあったのでしょうね。
でもそんな中で、いみじくも当時の宣教師が残している言葉があります。「日本人は、怒りを表現するのを好まず、儀式において礼儀と正しさを好み、贈り物や親切心を受け取ったら同等のものを返し、お互いを賞賛し、相手を侮辱してはならないと考えている」、戦国時代にも現代の日本人に通じる美徳があったのですね!近頃多くの人が失っている気も致しますが・・・「耐え忍ぶ」という事も日本人の美徳であります!こんな時こそ、お互いを思いやりあって過ごしたいものですね(^^)

2021年2月8日(月)
本能寺の変

俳優の長谷川博己さん主演のNHK大河ドラマ「麒麟がくる」、最終回・「本能寺の変」が昨日放送されまして、ドラマは衝撃のラストを迎えました・・・まだ見ていない方にとりましてはネタバレも含んでしまいますが、‘光秀生存説’に含みをもたせたのです。
「本能寺の変」後の世の動きにつきましては、ナレーションベースで、「山崎の戦い」と光秀の死についても、「6月13日。西国から思わぬ速さで戻った、羽柴秀吉が立ち塞がったのみである。光秀は敗れた。世の動きは一気に早まった」と語られたのみでありました。
そこから時間は一気に3年が経過。実は・・・「光秀は丹波の山奥に潜み今も生きている」という噂があり、駒は人混みで光秀らしき男を目にします。駒はその人影を見失うも、「十兵衛様」とつぶやきますと、ラストでは光秀らしき男が馬にまたがり、疾走。ここで画面には「完」の文字が浮かび上がるのです。
一旦ナレーション上では死を思わせつつ、‘光秀生存説’に含みをもたせる終わり方でありまして、SNS上では「ら、ラスト・・・え、え、ええ?」、「えええええー!マジですか!?」、「えええ~いきなり3年後!えええ~!!」、「うそでしょう~!!」などと(^^;)視聴者は騒然となったのだそうです。
制作統括のチーフプロデューサーは、「『麒麟がくる』最終回で、明智光秀(らしきもの)は、本能寺の変の3年後も大地を駆け抜けていきました!あの方は、生きていた光秀で、のちに家康を助けるのか、または駒が見た希望の幻なのか、はたまたただの他人の空似なのか・・・それは視聴者の皆様方のご想像にお任せします!」とコメントしております。
更に、「私個人の見解としては、光秀はその後、我々が生きる未来社会に降り立ち、混迷する現代の世でも麒麟を求めて私達を導いてくれるような気がしてなりません。とにもかくにも、最後までご視聴ありがとうございました!」と感謝の言葉で締めくくっております。まぁチーフプロデューサーという立場で言えるのはこんなところでしょうね(^^;)
「本能寺の変」に関しまして、詳しい説明は省かせていただきますが、簡単に言えば・・・明智光秀による主君・織田信長の殺人事件であります。殺害には何らかの動機があったはずですが、光秀自身が本心を明らかにする事無く世を去ったため、多くの憶測を呼んできました。
あまりに突然の謀反で、動機も不可解だったため、「誰かが裏で光秀を操っていたのでは?」という、‘黒幕存在説’も古今まことしやかに囁かれ続けてきました。多くの歴史学者達を悩ませてきましたこの‘黒幕存在説’ですが、なるほどあり得るかもな・・・という存在から、とんでもない面白説までありますので(^^:)ちょっと脱線してしまいますがご紹介したいと思います。
{正親町天皇・朝廷黒幕説}~「信長にとって最大の敵は正親町天皇だった」とする某国際日本文化研究センター名誉教授の影響が色濃い説。自らの神格化や、天皇の譲位、暦の作成などを進める信長に警戒心を抱いた天皇が光秀を使って信長を殺させたと論考する。
{足利義昭黒幕説}~信長によって追放され、毛利輝元のもとに身を寄せていた将軍・足利義昭が、かつて自分に仕えていた光秀を背後から動かして謀反を起こさせたとする説。
{羽柴秀吉黒幕説}~光秀の最大のライバルで、織田家の出世頭でもあった秀吉が、自らの天下取りの野望のため、光秀をそそのかして謀反を起こさせたとする説。事件の結果として秀吉が光秀を倒して天下人の座に座り、最大の利益享受者となった事から導き出された。
{徳川家康黒幕説}~武田家が滅亡した事で信長に用済みとされそうになった家康が、生き残りをかけて光秀をそそのかし、謀反を起こさせたとする説。かつて信長の命令で妻と子を死に追いやらざるを得なかった家康が、その時の恨みを晴らすためだったとする見解も。
{本能寺・宗教勢力黒幕説}~大坂本願寺の法主・顕如は信長の軍門に下ったが、その子・教如は従わず出奔した。この教如が足利義昭や明智光秀と結託して起こしたとする説。
{長宗我部元親黒幕説}~信長の四国政策転換により、討伐される危機に陥った元親が、信長政権との取次であり、懇意にしていた光秀を動かして謀反を起こさせたとする説。四国政策転換で面目を失った光秀が、長宗我部家を救うために起こしたとする説と近似性がある。
{毛利輝元黒幕説}~信長の中国攻めで追い込まれていた毛利輝元が、保護下におく足利義昭を通じて光秀に接触。光秀を動かして謀反を起こさせたとする説。安国寺恵瓊が根回し役、里村紹巴が監視役だったといった想定もある。
{堺商人黒幕説}~今井宗久をはじめとする堺の商人達が、信長の天下統一を阻止し、自治都市・堺の権益を守るために光秀に謀反を起こすように仕向けたとする説。商人達は光秀に、資金や武器の提供を約束したとする。
{イエズス会黒幕説}~天下取りを目前とする信長が自ら神格化を図った事に危機感を覚えたイエズス会、あるいは宣教師のルイス・フロイス個人が事件の黒幕だったとする説。光秀の娘の玉(ガラシャ)を通じて光秀に接近し、信長暗殺を実行に移させたと推理される。
{オランダ黒幕説}~ハプスブルグ家と手を組んだ信長と、ローマ教皇と結んだ本願寺が、日本で代理戦争を繰り広げたという構想。ハプスブルク家と対立するイギリスとオランダが、徳川家康を通じて光秀と接触。自陣に引き入れて信長を討たせたとする壮大なスケールの設定。
{森蘭丸黒幕説}~信長の側近であった森蘭丸は、信長の寵愛を集めた寵童ではなかったとする。信長に心酔する蘭丸は、信長と心中する事でその心と体を独占する事を願う。その実現のため、蘭丸は光秀を陥れて自らの地位に不安を抱かせ、ついに謀反へと至らせた、とする。これは、石原慎太郎氏が著書「信長記」で示している。
このように、ここに取り上げただけでもざっと11もの‘黒幕存在説’があるんですよね。逆に、黒幕などいなくてただ単に光秀が信長への恨みと将来への悲観で謀反に走っただけ、とする説もあるのですが。
昨年発売されまして大ヒット致しました「日本史サイエンス」は、豊臣秀吉の「中国大返し」の難易度を科学的に検証し、豊臣秀吉は「本能寺の変」を事前に知っていた、という結論を導き出しております。これもまた中々興味深い主張なのですが、意外な事に歴史学の研究成果もこの科学的な主張を支持しているのだそうです。
「本能寺の変」は、謎に包まれ過ぎておりまして、調べれば調べるほど真相が知りたくなるものです。前述のように、色々な可能性が考えられるというのも人々の想像力を掻き立てるのかもしれません。そういった面で今回の大河ドラマ「麒麟がくる」は、1つの説に基づいた構成となっておりまして面白かった!本当は「本能寺の変」を現代の企業トップ解任劇に見立てた面白いコラムがあったのでそちらをご紹介したかったのですが、長くなってしまいましたのでそちらは明日に(^^;)

2021年2月6日(土)
『ACE IN THE HOLE』

皆様もうご存じの通り、栃木県を除きます1都9県で緊急事態宣言が3月7日までの1か月間延長となりました。本当は今日で時短営業終了の予定だったのですが、もう1か月このままの営業形態で、という事ですね(**)バレンタインデーも僕の誕生日も従業員の誕生日も、緊急事態宣言下で迎える事となりました(^^;)まぁ今はようやく感染拡大に歯止めがかかってきたような状況ですから、ここで油断をしないように、という意味では仕方がないですね・・・
緊急事態措置と致しましては、飲食店・会社・イベント・学校・生活様式など、基本的にこれまでの方針を継続という事となりまして、飲食店は営業時間を午後8時までに短縮、酒類の提供は午前11時から午後7時までに制限となっております。ただし、テイクアウトや宅配サービスはその限りではありません。よってBMは、またしばらくランチ営業+17時~20時までの夜営業でしのぐ事となりました。。。新型コロナウイルス禍前とは真逆の生活スタイルもまたしばらく続く事となります(^^;)
3月7日までではなく、‘しばらく’と言いましたのは、政府は緊急事態宣言を3月7日まで延長致しました10都府県に関しまして、感染状況が改善した地域から順次、期限を待たずに緊急事態宣言を解除する構えを見せているからです。首都圏・東海圏・近畿圏はそれぞれ同じ生活圏とみなしておりまして、もし緊急事態宣言を解除する場合は、生活圏ごとに一括りで対応する方針だと言います。感染状況や病床使用率などの推移を見極めまして、13日の改正特別措置法施行のタイミングも踏まえて判断するつもりだと。
新型コロナウイルス感染症対応の改正特別措置法には、罰則規定が設けられておりまして、、、13日午前0時に施行されます。罰則規定は発案当初よりは緩くなりましたが、我々も時短営業に逆らっておりますと今後過料を科せられる事となります(**)政府はこれに先立ちまして、新型コロナウイルス感染症対策の指針となります基本的対処方針を、改正特別措置法の内容に合わせて改定する方向で調整しているのです。そして緊急事態宣言の対象地域につきましても、これに合わせて一部を解除できないか探っているのです。
まだようやく感染拡大が高止まりしてきた段階でありまして、新規感染者数も高止まりをしているとはいえ、確実に緊急事態宣言の成果が出て減ってきているというほどでもない中、中途半端に緊急事態宣言を打ち切ってしまって、これまで我慢に我慢を重ねてきました人々の心が、「もう大丈夫なんだ!」という感じになってしまって緩みまくり、結果三度の感染拡大に陥った、、、なんて状況になるのが1番困るのですがね(++)我慢を強いられる生活も、やるのであれば徹底的にやり続け、もう新型コロナウイルスとの戦いには終止符を打ちたいところ(><)
そのために『ACE IN THE HOLE』というべき存在になるのが・・・やっぱりワクチンでしょう!それしかないというべき存在、これまでは新型コロナウイルスからなんとか逃げ回っているのみで、結局ワクチンが効果を上げなければ、新型コロナウイルスを叩くという事には至らないのですから。そういった意味では、人類は驚くべきスピードでワクチンを開発致しまして!その効果が今上がりつつあります!後れを取っている日本でも、ファイザー/ビオンテック社製ワクチンが間もなく国内承認される見通しとなりました。
まず、今月中には医療従事者(370万人)に先行して接種が始まりまして、来月以降、高齢者(約3600万人)、基礎疾患を有する者(約820万人)、高齢者施設従事者(約200万人)へと順次接種が進められます。尚、接種の対象者は当面16歳以上と致しまして、過去にワクチン成分で重いアレルギー反応が出た方への使用は認められない方針です。ちなみに、ファイザー/ビオンテック社製ワクチンは、筋肉への注射による投与でありまして、21日間の間隔を空けまして2回の接種となるのだそうです。
このファイザー/ビオンテック社製ワクチンは、ヒトに使用するワクチンとしましては新しいタイプのものでありまして、mRNA(メッセンジャー・アールエヌエー)という、たんぱく質を生成するための設計図が封じ込められているのだそうです。これを接種致しますと、我々のマクロファージという細胞内に取り込まれまして、そこでコロナウイルスの表面にあります「スパイク」という、トゲトゲした突起の部分に該当するたんぱく質を作るのだと。このトゲトゲが、細胞表面に出てくる事で、コロナウイルスに対する免疫が誘導されまして、我々の免疫細胞がウイルスの侵入を早期に認識できるようになりまして、コロナウイルスを中和する抗体を大量に産生する準備も整うのだそうです。
このワクチンは、臨床試験によりまして発症予防効果95%という結果が確認されております。これは、「プラセボ(偽薬)群よりもワクチン接種群の発症率が95%少なかった」というものでありまして、少なくともインフルエンザワクチンとは比較にならないほど高い有効性といえます。また、この臨床試験では、重症化しました10名のうち1例がワクチン接種群、9例がプラセボ群だったとの事で、どうやら重症化も予防しているようだと考えられております。凄いワクチンが開発されたものですね!
しかし、発症を防ぐ効果は明らかとなっているのですが、まだ感染そのものを防ぐ効果があるかどうかにつきましては分かっておりません。ワクチン接種後に感染してしまった場合、周囲に感染させなくなるのかも分かってはおりません。これはワクチンが開発されてからまだ間もないのでデータが取れないという事で仕方がないところなのですが、mRNAワクチンには侵入早期に反応する細胞性免疫までもを活性化する作用機序があるために、感染予防効果まで期待できるのではないかと言われてはおります。
一方、気になる副反応ですが・・・接種した方の話によりますと、接種した部位の痛みはあるようです。8割ぐらいの方が、12~24時間の痛みを訴えております。しかも、かなり痛い・・・らしいです。また、2回目の接種後には、11~16%の方に38度以上の発熱があったそうです。10人に1人以上の割合ですから結構な確率で発熱してしまうようですが、考えてみればワクチンと称してウイルスを体に打ち込んでいるわけですから、免疫をつけている証拠と言えるのかもしれません。
さて、ここからが問題なのですが・・・ワクチン接種が進んだ後、我々の暮らしは果たして元に戻るのか・・・?それは残念ながら誰にも分りません。誰も経験をした事が無いのですから当然の事です。ただ、今までのように何の手立てもなくコロナウイルスをただ恐れ這い回るように避けるだけよりは、ワクチンといった形のように何らかの道しるべがあった方が良いのは間違いありません!感染症の専門家は、「ワクチン接種が進んだ後の世界」としまして、3つのシナリオを予想しております。当たるかどうかはともかくも、頭に入れておくに越した事はありませんので今日はそれを書き留めておきましょう。
{シナリオA}~「国民の7割以上への接種が完了し、集団免疫を達成」~これが最も楽観的なシナリオとなります。ワクチン接種が進みまして、集団免疫が達成されれば、地域流行しなくなる事が期待できます。アメリカのファウチ博士は、「ワクチンによる集団免疫は70~90%が目標になる」と言っておりますが、その根拠は明白ではありません。実際は、ワクチンの感染防御効果と持続期間によると思われますが、いずれにせよ数年は掛かる見込みです。尚、ワクチン接種が進んでいない国におきましては、ウイルスが定着して風土病になる事も考えられます。こうした国から就労や長期滞在を目的として日本を訪れる場合には、事前ワクチン接種を推奨すると共に、出国前のPCR検査、入国後14日間の自己隔離を求めるようになるかもしれません。
{シナリオB}~「十分な接種率に至らず国内で散発的な流行が続く」~比較的安全なワクチンが、これほど早期に開発されたのは素晴らしい事なのですが、それでも若者達が接種するとは限りません。この辺りは、ワクチンに期待されます効果を正確に読み取りまして副反応のリスクについて適切に情報提供する事が必要です。報道の在り方などにより、ワクチン忌避の風潮が高まってしまいますと、恐らく集団免疫を獲得するには至りません。ワクチンの感染防御率や持続期間が不十分であった場合にも、集団免疫には至らないのです。そうなりますと、以後も国内で散発的な流行が起きてしまうのは避けられないでしょう。
でもその場合でも、基礎疾患を有する者や医療介護従事者、飲食店や小売店、あるいは観光事業者など接客に当たる人達は接種した方が良いと思われます。そうなれば、ワクチンによって重症者や死亡者を抑え込んでいく事が期待できるからです。ワクチン効果の持続期間が短い場合でも、年に1回など定期接種する事で免疫維持できると思われます。更に、一般の方々へと接種への協力が広がれば、集団免疫とは至らなくても地域流行の規模や頻度は減らしていけるでしょう。徐々に新型コロナウイルス感染症もインフルエンザのような扱いとなりまして、社会は日常を取り戻していくと思われます。
{シナリオC}~「ワクチン耐性の変異株が発生し世界的流行が続く」~これが最悪のシナリオですね。。。微生物との闘いは、しばしば進化とのイタチごっこになります。治療薬を開発すれば、耐性ウイルスが出現し、、、ワクチンを開発すれば、耐性株へと置き換わります。。。流行している状況で使えば、更に耐性株が選択されやすくなります。特に、遺伝子変異の活発なRNAウイルスでは、そのリスクが高まります。既に世界では、3種類の変異株を認めております。イギリス変異株は、国内でも市中感染を認めておりますが、幸いな事にワクチンへの耐性は生じていないようです。
しかし、南アフリカ変異株とブラジル変異株につきましては、従来型の抗体への活性が低下しているようでありまして、ワクチンにつきましてもまだ結論には至っておりませんが有効性が低下している懸念があります。ワクチン接種による集団免疫の獲得が、耐性株の出現に間に合わなければ、世界的流行が繰り返される事になります。。。病原性が上がったり、あるいは小児への感染性が高まってしまったりしますと・・・今よりももっと悲劇的な事が生じてしまうかもしれません。その時世界は・・・またこのウイルスを封じ込めるしかなくなるのです(**)
国際的な協調のもとで人の移動を制限し、活動を自粛して、封じ込めた状態を世界的に維持しながら、ワクチンの再開発と共に、ワクチン接種プログラムを途上国を含めて迅速に実施する・・・そんなオペレーションが必要となってしまうのです。。。そんな世界は想像したくないですね(++)ですから今のうちに、徹底的に叩いておけなければならないのです!耐性株が広がる前に、さっさとみんながワクチンを接種して封じ込めるのが変異の速度も低下し、制御もしやすくなるはずですから。やっぱりこの新型コロナウイルス禍に終止符を打つ『ACE IN THE HOLE』は、ワクチン以外にあり得ないのでは?と僕は思います、というかワクチンの力を信じたいです(><)

2021年2月2日(火)
あと1ヶ月・・・やるしかない!

今年の今日、2月2日は・・・「節分」なんですって。テレビやインターネットや雑誌などでその情報を入れていなかったら、絶対に明日が「節分」だと当然思ってしまいますよね。そもそも「節分」が固定された日ではなかったという事も、恥ずかしながら初めて知りました。。。
実は、「節分」の日が変わるのは37年振りの事なのだそうです。37年前でしたら僕はもう物心ついておりましたが、記憶に無いなぁ。。。「節分」は本来、「立春・立夏・立秋・立冬の前日」を指しまして、季節を分ける節の日として設定されておりましたが、このうち「立春」の前日の「節分」だけが現代に残った格好となっているのだそうです。
つまり、「立春」の日が変われば「節分」の日もつられて変わる事になるのです。「立春」は、二十四節気でいうところの春の始まりを指す日です。季節の変わり目に起きやすい災難や病気などを鬼に見立てまして、「節分」の豆まきの文化が始まったと言われております。
二十四節気は、太陽の周りを地球が通る1周分の軌道(黄道)を24つに分けてできたものです。地球が太陽を1周しますと、丁度1年になるのですが、では、1年は何日かといいますと・・・365日を厳密にいえば、365.2422日なのです(^^;)つまり毎年0.2422日分多くなってしまうので、4年に1回閏年(うるうどし)を設けまして1日増やす事で調整しているのです。
しかしここで更に問題が起きてしまいます。閏年は1日(24時間)増えますけれど、4年に1回1日増やしますと、今度はその合計時間が太陽4周分より45分ほど短くなってしまうのです。この小さな誤差と、閏年の存在によりまして、「立春」の日が少しづつ変化するという状況が出来上がるのです。
先述のように、前回「節分」の日が変わったのは37年前の昭和59年、この時は2月4日でした。今回のように、2月2日になったのはといいますと・・・なんと明治30年以来、124年振りの事なのだそうです。そして来年はまた2月3日が「節分」になりますが、今後はしばらくの間4年おきに2月2日が「節分」となるのだと。次回「節分」の日が2月2日となるのは、2025年だそうです。今度はすぐなのですね(^^;)
なんとなくこれまでの癖で「節分」は2月3日だと思ってしまいがちですが、今後はカレンダーでしっかりチェックしておくとよさそうです。どうせこんな事書いていても、2025年には忘れておりまして「なんだよ、今年の節分は2月2日かよ!」と騒いでいるでしょうから(^^;)緊急事態宣言下の「節分」は、もう無いように願いたいですけれどね(><)
今年もHEROさんがたくさんの恵方巻を持っていらして下さいましたのでm(_)m一家で頂戴致しました。しかも緊急事態宣言下ですので、子供達と一緒に豆まきもできてしまいまして(^^;)こんな事ができてしまうのは、緊急事態宣言の数少ないメリットかもしれません(^^;)HEROさん、今年もわざわざありがとうございました!
緊急事態宣言といえば・・・現在発出中の11都府県のうち、栃木県を除きます10都府県につきまして3月7日までの1ヶ月延長が今日正式決定致しましたね。。。10都府県とは、東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県・愛知県・岐阜県・大阪府・京都府・兵庫県・福岡県、になります。
菅首相は、感染状況などが改善しました都府県につきましては、3月7日の期間満了を待たずに順次緊急事態宣言を解除すると致しまして、「必要な方が必要な医療を受ける事ができるよう、引き続き各自治体と一体となって、病床の確保に全力を挙げる」と述べました。
政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会は、緊急事態宣言の延長に伴いまして、更に徹底・強化すべき対策につきまして7項目の提言を公表しております。その中では、卒業に伴います追い出しコンパや卒業旅行や謝恩会、時期的に送別会などを控えるようにも呼びかけられておりますね。。。
新型コロナウイルス禍は、子供達にも大きな影響を及ぼしておりますね(**)本来は、旅行する事もみんなで集まって食事を楽しむ事も全て自由であり人権によって守られているものです。それなのに、我慢を強いられ不満を抱く子もいるでしょう。更に、感染者への差別、誹謗中傷などを目の当たりにしまして、子供達自身が恐怖や不安を感じて精神的に不安定になってしまっている可能性もあります。。。
ですから今こそ!大人達が自ら模範を示し、社会全体のためには今は我慢も必要な事、差別はいけない事だから新型コロナウイルス感染症についての知識を正しく伝える事、などに努めなければなりません!それこそ、学校や家庭、地域が一体となって。3月7日までの緊急事態宣言延長となりまして、年度末にかかり教育の現場も大変な事でしょう。行事も多いですしね。
でも、もう少し、あと少し我慢をして、、、みんなで一体となって乗り越えていくしかありません!慣れは怖いですが慣れなければいけない事もある(^^;)若い世代は、楽しみにしていた一生に一度の成人式や卒業旅行を我慢しているというのに、キャバクラに通ったり無理やりオリンピック・パラリンピックを開催しようとしている政治家、、、ふざけていますよね(--)特に銀座に繰り出していた政治家、頭悪すぎて何も言う気にもなりませんから、、、辞職しないと、離党ではなく。
幸いな兆しと致しまして、緊急事態宣言下の結果として新規感染者数は確実に減ってきてはおります。やはり人の往来、流れを止めるというのは有効な手段であるという事ははっきり致しました。だったらもう1ヶ月・・・やるしかないであろうと。。。桜の咲く頃には、今よりちょっと緊張感が緩和された状態で愛でれれば嬉しいですしね(^^)あと1ヶ月か・・・その後戻れるかな前の生活に・・・(^^;)もう朝まで起きていられる自信が無いです(^^;)

2021年2月1日(月)
半年後、東京オリンピック・パラリンピックは開催されているのか??

新年を迎えましてから、なんだかあっという間に1ヶ月が経ってしまいました・・・緊急事態宣言下とありまして、僕的に昼夜逆転の生活を送って早1ヶ月弱といったところですね(^^;)それにしても、やっぱり普通の会社員の方のように20時から21時頃に帰宅する生活には違和感がある(^^;)今まで20年以上は、これから働きに出るという時間ですからね。
新型コロナウイルス感染症新規感染者数は、国民1人1人の節制と努力の甲斐がありまして減少傾向にありますが、緊急事態宣言は7日以降も延長される見込みが高まっております。まぁそれは仕方がないかなと僕は思いますが。。。せっかくここまで自粛を強いられた上で結果が出てきたのに、ここで緩める事によって三度感染拡大なんて目に遭ったらもうたまったものじゃありませんから(**)もう少し、あと少し我慢を続けて、徹底的に新型コロナウイルスの活動機会を叩き潰しておきたいものです。
緊急事態宣言延長の裏には、1年延期されまして今年一応開催予定であります東京オリンピック・パラリンピックへ向けての、‘開催を前提とした動き’、という側面もある事でしょう。今や国内での世論調査で約8割が「開催不支持」となっております東京オリンピック・パラリンピック。海外からの視点はどうなっているのでしょうか?開催国の日本だけでなく、今や世界中で話題となっているのが、7月23日に開幕予定の東京オリンピック・パラリンピックが開催できるのかどうか??ですからね。
1月27日にオンラインで行われました国際オリンピック委員会(IOC)の記者会見には、世界各地から200人以上が参加致しました。質疑応答で計15人の記者から投げられました質問の大半は、東京オリンピック・パラリンピックだったそうです。バッハ会長の言葉を借りるのならば、中止や再延期、無観客開催の可能性を含めましたあらゆる憶測が正しいのかどうか、誰もが知りたがっていたのです。当の日本国民が1番知りたいところでありますがね(^^;)
バッハ会長は、「やれるかやれないかではなく、どのように開催するかだ」と繰り返しました。開催は決まっている、だから自分達が検討していくのはどのような新型コロナウイルス感染症の感染予防策を講じた上で実施すべきかだ、とばかりに。バッハ会長の中では、中止や再延期の選択肢はあり得ないという意思をこの記者会見の席上ではっきりとで示したのです。
ただし、その言葉は鵜呑みにできないという見方もあります。昨年3月24日に東京オリンピック・パラリンピックを1年程度延期する事が決まりました翌日、記者会見でバッハ会長は、「中止を議論した事はこれまで一度も無かったか?」と記者に問われまして、「もちろん中止も検討したし、他の全ての選択肢と共にあった」と答えているのです。それまでは、内部向けの会合を含めまして中止の選択肢は無いと何度も強調していたのですが、それが建前に過ぎなかった事を自ら明かしたのです。
今回も水面下では、中止も想定されているとみる方が自然でしょう。では、中止や再延期の可能性は高いのか?といいますと・・・今のところは、某ジャーナリストをはじめ、中止や再延期の可能性は低いとみている人が多いようです。その理由としましては、①慣れ、②ワクチン、③スポーツ界の反応、の3つが挙げられると。この3つの理由をみますと、政治的な要素というよりも世間一般的に開催可能な条件が整いつつあるようにも思えるのですが、それぞれを推考してみてみましょう。
昨年の冬頃と比べまして、一般人を含めて誰もが新型コロナウイルスの存在に慣れ、様々な対策が分かってきたことは事実です。人はどんな環境でも、慣れて順応する生き物でもあります。パンデミックが宣言されまして間もなかった昨春は、新型コロナウイルスにどう対処していいのか誰も分からず、ほとんど全てのイベントが中止や延期になっておりました。
それが現在は、日本を含めまして世界各国で新型コロナウイルス感染症の状況が好転したとは言えない、むしろ悪化している状況であるにもかかわらず、選手や関係者の努力によりまして多くのスポーツ大会が開催されております。マスクの着用や手洗いの徹底、社会的距離の確保、度重なるPCR検査は、既に日常の風景となりました。大会主催者は、感染者が出た場合の対応につきましても保健当局などから事前に指示を受けております。こうした実績が、新型コロナウイルス禍でも実施できるという自信をIOC側に与えていると。これが①の慣れ、ですね。
2つ目は、ワクチン接種が拡がっている事であります。ワクチンは万能薬ではなく、その効果や副反応、変異したウイルスへの有効性など、はっきり分かっていない事も多いですが、それでもあるのとないのではやっぱり安心感が全く違います。先頃、IOCのご意見番的な存在でありますカナダ人のパウンド委員が、「オリンピックの代表選手はワクチン接種が優先されるべきだ」との私見を述べまして、一部から反発の声が上がりました。
IOCは、代表選手のワクチン接種を推奨しつつ、弱者や医療関係者らが最優先されるべきと公式に見解を出しまして、パウンド氏とは考えが異なる事を強調致しました。しかし、既にセルビアとハンガリーでは、選手への優先的なワクチン接種が始まっておりまして、競泳大国のオーストラリアやベルギー、デンマーク、ギリシャも同様の動きを見せ始めております。自国の代表選手がワクチンを接種できれば、日本へ送り出す際の不安は減りますから。
3つ目は、スポーツ界の反応が1年ほど前とは異なっているという点です。その象徴はアメリカでありまして、アメリカ・オリンピック・パラリンピック委員会のハーシュランドCEOは1月27日に、「現段階で私達が期待するのは、大会が行われる事だ」と声明で述べました。アメリカは、抜群の競技力でオリンピックの主役を務めてきただけでなく、収益面でIOCの屋台骨を支えますNBCテレビが拠点を構えます。ですからアメリカが開催賛成というのは、開催へ向けて完全に‘脈あり’状態なのです。
現段階では、各国・地域共にむやみやたらに開催に反対するのではなく、冷静に感染状況の推移を見守っているといったところでしょう。が、、、開催国であります日本の熱意は、極限まで冷え切っていると言えます(**)1月に行われました報道各社の世論調査によりますと、中止または再延期すべきと考える人が、8割前後もいたのです。バッハ会長は、その圧倒的な数字に、「レストランに行けるのか、友人や家族に会えるのか分からないような状況の中、オリンピック・パラリンピック開催について懸念し、イメージができないのは1人の人間として理解できる」と理解を示しました。
しかし、「政府やIOCの責任は、視野を広げて見る事だ。オリンピック・パラリンピックをやるかどうかではなく、どのように開催するかと言える正当な理由が多くある。今でも3000人規模の大会が行われ、専門家からの助言、ワクチン、迅速な検査方法がある。スポーツは困難な状況下でも生き続けているし、確固たる根拠に基づいている」とも続けて語っております。この言葉を聞きまして、開催反対の日本人の考えは変わるでしょうか?僕はやっぱり今の状況では反対せざるを得ないという感じですけれどねぇ。。。
でも、「もしかしたら開催できるかも・・・」と思い出し始めたという事自体は、先述致しました3つの理由の要素もありまして良い傾向だとは思います!それでも、開催でも無観客開催でも中止でもなく、{もう1年再延期}ができればそれがベストのような気が致します。というかそれが唯一の選択肢ではないかと。菅首相は1月18日の施政方針演説で、「夏の東京オリンピック・パラリンピックは、人類が新型コロナウイルスに打ち勝った証として、また、東日本大震災からの復興を世界に発信する機会としたいと思います。感染対策を万全なものとし、世界中に希望と勇気をお届けできる大会を実現するとの決意の下、準備を進めて参ります」と述べました。
だったらやっぱり1年再延期しかないんじゃないですかね?慣れもありまして心身共に新型コロナウイルス感染症への免疫が付き、ワクチン接種が順調に進められ効果が出てきて、スポーツ界の反応も世間の反応もこれなら開催へ向かって動き出せる!となった来年、満を持して世界から人々を受け入れ開催できれば最高だなと。人類が新型コロナウイルスに打ち勝った証は是非東京オリンピック・パラリンピックで!とも思いますしね(^^)選手も年齢的な面とか不運と言わざるを得ない人も出てきてしまうでしょうが、選考会なども来年の方が万全に行えるでしょうし。果たしてどうなる事やら・・・その前に、この緊急事態宣言下をどうにかしないとですけれどね(**)